2015年11月27日金曜日

手足口病とアジアウインターリーグ

ご無沙汰しております。

台湾はついおとといまで先の見えない夏地獄だったのに、昨日急に寒波に襲われまして、30℃代から10℃代へ、1日でまさかの気温差20℃急降下、普通に頭が痛いです。

発熱した息子はなんとその後手足に水泡ができる、手足口病という病気で1週間幼稚園に行けませんでした。空港で見送った旦那もそのまま10日ほど不在でしたので、私はPCの前に座ることもままならず、ブツブツしてるだけでいたって元気な息子の体力を発散させるべく、久しぶりに仕事以外で台北を徘徊しておりました。

どうでもいいけど手足口病って名前、怖くないですか?聞くたびに口から手足が出てる妖怪のヴィジュアルが浮かびます。でも病気としてはそれほど怖くなくて、ウイルスに感染すると発熱して、その後主に口に水泡ができるというもの。喉の奥にまでできるので水を飲んでも痛いらしく、たいていの子は1日2日食事ができなくなってしまうのでかわいそうらしいです。らしいというのは、うちの子は食欲が強いのか、自分の好きなものなら痛いと言いつつ食べます。そしてめんどくさい歯磨きがスルーできるので、なんならちょっと喜んでます。

日本では症状がおさまれば登校もできるし、プールだって入れるのですが、台湾はこの手足口病に異常に敏感でして、まずかかった子供は1週間登校禁止。公共の場所にも行くなと言われます。クラスに2人患者が出たら幼稚園は10日間休校。衣類から寝具から全部持って帰って洗濯、幼稚園内も全おもちゃ全教室消毒という徹底ぶりなんです。ばいきんまんもビックリの病原菌扱いで、かわいそうといえばこの扱いが一番かわいそう。食を重視する台湾人にとって、食べられないことは最たる脅威なのでしょうか。

ようやく通常営業に戻ったと思ったら寒波かよ!というわけで、洗濯と衣替えに追われた1週間でした。

さて、そうこうしているうちにプレミア12も終わり、小久保監督バッシングが台湾にも伝わってきますが、バッシングが起きてるだけ盛り上がってたということで、1次ラウンド敗退に終わった台湾にいたっては、特に郭監督が叩かれることもなく、静か〜に幕を閉じました。この大会が今後どうなっていくのか、静か〜に見守りましょう。3月には侍ジャパンがまた台湾と強化試合をやることも決まりましたね。

そして今週末に向けて、また続々と日本のプロ野球選手が台湾にいらっしゃってます。ツイッターでもたくさんの選手が「台湾行ってきます!」とつぶやいていて、いちいちニンマリ。ご存知のとおり、明日から12/20にかけて、アジアウインターリーグが開催されます

台湾チームはプロ中心の「台灣啤酒中華隊」(青い缶でおなじみの台湾ビールがスポンサーについている)と、大学生中心メンバー「中華培訓隊」(トレーニングチーム)の2チームに分かれています。これに日本プロ野球チーム、韓国プロ野球チーム、ヨーロッパチームを合わせた5チームが参加する予定です。メンバーはこちら、スケジュールはこちらへ。この大会はCPBL主催なので、CPBL TVに登録している方はここからも中継が見られます。

台中のインターコンチネンタル(洲際棒球場)といえばプレミア12の台湾戦は立ち見も出るほどの超満員でしたが、若手中心のメンバーだし、平日の昼間なんかはガラガラだろうなぁ。私もスケジュール調整中です。

2015年11月16日月曜日

4歳の息子と陽岱鋼

すごいですね侍ジャパン。普通に強いとは思ってたけどまさか全勝で2次ラウンド進出とは。劇的な勝ち方ばかりで、日本は盛り上がっているのではないでしょうか。若いスターが続々生まれているのもいいですね。我らが筒香も全国区だ!

残念ながら台湾代表は1次ラウンド敗退となりました。こちらも毎回手に汗握る接戦だったわけですが、最後の試合でサヨナラ満塁ホームランを浴びるという、悲しすぎる幕切れとなってしまいました。

11/11の日本対メキシコ、11/12の日本対ドミニカ、そして11/14の台湾対キューバを観戦した私ですが、その間我が家ではちょっとした葛藤があったのです。12日、ダンナの見送りを兼ねているとはいえ、桃園で試合終了まで付き合わせて、タクシーと高鐵(台湾新幹線)を乗り継いで帰ってきた息子が、13日の夜に発熱。あぁ、いくら野球が好きでもこれじゃ母親失格だ、と反省して、台中での台湾戦は諦めることにしました。チケットはもちろん高鐵も予約して、台中在住の友人宅に泊めてもらう約束もしていたので、取り消しのために動き始めたその時です。

意外にも発熱した息子が泣き出したのです。「陽岱鋼を見に行きたい」と。

北海道日本ハムファイターズでプレーする陽岱鋼選手は、台湾屈指の人気スポーツ選手です。中学卒業と同時に日本の福岡第一高校に野球留学して、高卒で日本ハムへ。プロ入り4年目に内野から外野にコンバートされて才能が開花し、日本ハムの看板選手になりました。いまや台湾では知らない人はいない国民的スターです。

画像はCMoneyという台湾のサイトからお借りしました。

足が速くて守備がうまくて長打も打てる、おまけに見た目もかっこいいという子供にはわかりやすい魅力を持った陽選手ですが、我が子にとっては日本語と中国語を両方話す自分との共通点も大きなポイントのようなのです。ハーフとか親が外国人ということは、親日家が多い台湾ではハンデになるようなことはなく、その点は本当に助かっているのですが、子供なりに小さな「あれ?」は感じているはずなんですよね。

たとえば日本から仮面ライダーグッズを買って帰っても幼稚園の同級生にはいまいちリアクションしてもらえなかったり(台湾でも仮面ライダーは放送されていますが、放送が2年ほど前のものなので、最新ライダーは誰も知らないのです)。日本のおじいちゃんおばあちゃんに、幼稚園で習った歌を歌って聞かせても、いまいちピンと来てなかったり(中国語なのでしかたない)。

そんな中、自分と同じように中国語と日本語を操り、父と同じ台湾人だけど母の故郷である日本で暮らしている。台湾でも日本でも「ああ、陽選手ね!」とリアクションしてもらえる存在が陽選手。「みんな陽岱鋼知ってるね」という時の嬉しそうな顔といったらありません。陽選手は野球うんぬん以前に、息子にとって日台を結ぶヒーローとなっているようなのです。

息子4歳が描いた陽選手の絵

そんなわけでちょっと特別な陽選手ですが、実は私にとっても思い入れのある選手なんです。私が某スポーツ雑誌で編集兼ライターとして働いていた頃、ちょうど日本ハムに入団が決まり、取材に行ったことがあるからです。当時は改名する前で、陽仲壽という名前の高校生でした。

2005年末のドラフト会議では、陽選手を巡ってちょっとしたトラブルがありました。陽選手はダイエー(現ソフトバンク)と日ハムが1位指名し、両球団によるくじ引きになったのですが、くじのわかりにくい表記のせいで、当時のダイエー監督である王貞治さんが陽選手の指名権を得たと勘違いしてガッツポーズ、一旦はダイエーに決まったと思われたのが、実は指名権をゲットしたのは日本ハムだったという大混乱が起きてしまったのです。ちょうど今年のドラフトでもヤクルトの真中監督が同じ勘違いをしたというニュースを見て、「いい加減に表記をもっとわかりやすく変えとけよ!」と思ったのは私だけではないはず。

陽選手がこのトラブル後の会見で涙したことは、私の胸に強く残りました。台湾から来たまだ18歳の少年を、大人たちの(なんか慣習から来たっぽい)ミスで泣かせるなよ、と思ったわけです。というのも台湾の英雄である王さんが監督を務め、しかも当時兄の陽耀勳(現ラミーゴ)も所属していたダイエーが、彼にとって一番行きたいチームであることは明らかで、王さんがガッツポーズした瞬間、テレビカメラに抜かれた陽選手の顔は喜びに輝いていたんです。そして勘違いが判明して涙。プロ入り後のインタビューなどでは、「プロに入れたことへの嬉し涙」と説明していますが、夢のダイエー入りから一転、台湾からも福岡からも一番遠い北海道へ行くことになって、そこに少なからず動揺があったことは誰でも想像できます。

そのドラフト会議の翌日、私は鬼編集長の命令でスポーツ界では著名なライターさんを連れて福岡へ飛びました。予想通り陽選手は日ハムへの感謝を口にしつつも複雑な表情で、当時は今ほど日本語が流暢ではなかったこともあって口が重く、こちらも決して悪気はないけれど、ただただ傷口に塩を塗るようなインタビューになってしまって、心苦しい思いをしました。最後にライターさんが台湾旅行で食べた「魯肉飯」について、あれ美味しいですね、と言った時だけ笑顔になったことが忘れられません。

その後取材する機会は訪れませんでしたが、陰ながら陽選手を応援してきました。真っ黒の坊主頭で、いつもなんだか所在無げだった台湾から来たあの少年が、おしゃれでかっこいい、堂々たるオーラのスター選手になるなんて。内野でオタオタしていたあの選手が、守備のコンバートにも積極的に取り組み、ゴールデングラブ常連となり、新庄剛志がつけていた背番号1を背負うほどの実力派野手になるなんて。

そして個人的に一番の驚きは、私自身が台湾人とのハーフを産み、その子にとって陽選手が泣くほど会いたい存在になったことです。
2月に台北で開かれた「棒球英雄展」にて
台湾人初のメジャーリーガー陳金峰、ドジャースで活躍した郭泓志、ヤンキースで活躍した王建民と陽選手に関する展示だったのですが、息子は迷わず陽選手のもとへ。着せている番長ユニホームに親のエゴが。。。

そんなわけで私たち親子にとって特別な存在である陽選手を応援するために、プレミア12の開幕前から親子で応援歌を練習してきました。普段は熱があっても横にならない息子が、自ら頭に氷嚢を乗せてベッドに横たわり、「絶対治して陽岱鋼見る」と言って、この姿勢で応援歌を一生懸命歌うのです。どうしたものか。。。


この応援歌がとてもいい歌詞なのですよ。

飛ばせ 飛ばせ遥か夢の彼方へ
届けろ祖国の地へと
加油!岱鋼 今ここから

日ハムファンのみなさんは、ちゃんと中国語で加油(頑張れ)!と歌ってくれているのです。この歌を練習していて、「そこくって何?」と聞かれ、「台湾のことだよ」と教えてあげたら、息子はとても喜んでいました。

さて、氷嚢を乗せて寝ること半日。息子の願いが通じたのか、みるみる熱は下がっていき、私は意を決して台中に行くことにしました。向こうには親切な友達家族もいるし、途中で具合が悪くなったらすぐに帰ろう。満員の球場にもかなりヒヤヒヤしながら行きましたが、息子は近くに陽岱鋼がいるとわかって、具合が悪くなるどころかどんどん元気になっていき、キューバ戦の劇的な勝利を最後まで見ることができました。


野球のルールがよくわかっていない息子は陽選手の打席以外には興味なし、林智勝選手が決勝ホームランを放った時も、歓声の大きさにただただビビっていて、最終的には勝利を祝う花火に一番はしゃいでいました。。。心の底からどないやねんと思ったけど、今後に期待しましょう。


台湾の野球ファンで埋め尽くされた球場は、スタメン発表で陽選手の名前が呼ばれた瞬間、地響きのような大歓声に包まれました。やっぱり野球選手の子供への影響力はすごいなぁ、と。別にスター選手になってほしいととかいうことではないのです。ただ、15歳で日本に渡り、努力して台湾のスターになった陽岱鋼という存在が、私たち親子に力をくれていることは間違いないのです。私自身なぜこんなに野球が好きなのか説明できないのですが、結局は勇気付けられるということに尽きるのではないかと思います。

今日はさすがに桃園まで行けませんが、このまま侍ジャパンにも突っ走って欲しいです。そして今大会はおそらく自身のプレーにも悔いが残ったであろう陽選手には、これをバネに日ハムでトリプルスリーを目指して欲しい。

加油!岱鋼 今ここから!

2015年11月13日金曜日

メキシコ戦とドミニカ戦 球場情報など

行ってきましたプレミア12。まずは日本代表、天母棒球場のメキシコ戦と、桃園国際棒球場のドミニカ戦。どちらもけっこうな接戦でヒヤヒヤしました。

テレビ中継でもおわかりでしょうが、客席はガラガラです。950元(約3800円)もする内野指定席券を購入したのに、場内スタッフにチケットを見せて案内してもらおうと思ったら、「できるだけその席に座ってくださいねー」と言われてしまった。まさかの勝手にバックネット裏黙認

桃園は1人で行く予定だったのですが、たまたま桃園空港から出張に行くダンナを見送ることになったので、息子も連れて行きました。身長115㎝以下の子供は無料で、950元の席を3つ使っての観戦となりました。

天母では食べ物の屋台も出ておらず、プレミア12グッズと台湾代表グッズの販売があるだけ。桃園ではかろうじて臭豆腐を売っていたけど、周りに何もないんだから飲食の需要はかなりあるだろうに、もったいない話ですね。また桃園はシャトルバスの運行がないということでしたので、行きに拾ったタクシーを確保しておくとスムーズに帰れると思います。

天母では一塁真横の席に座っていたのですが、「中田さぁ〜〜〜ん」というゆるい歓声に手を振り返してくれたり、のんびりした雰囲気でした。筒香が敬遠されてる時は殺気立って別人だったけどね。

半袖率高し

桃園ではついにヤスアキ選手をこの目で見ることができました。感激。台湾で息子と一緒に応援できるなんて、一生の思い出になりました。2人の笑顔を胸にまた頑張ろう。

グループBでは台湾が苦戦中。明日は台中遠征です。
加油台灣!打倒グリエル!え?私怨じゃないですよ。

2015年11月9日月曜日

プレミア12開幕と台湾プロ野球観戦ガイド

台湾プロ野球の入門本として最適な名鑑が発売されました。プレミア12で台湾にいらっしゃる方は必携です!

ライターとして非常に悲しいご報告ですが、私は今回製作に関わることはできませんでした。。。まだまだ力不足なので、この本で勉強させてもらおうと思います!球場周辺のグルメなども紹介されているので、台湾野球に興味のある方はもちろん、台湾に来る予定のある方はぜひ一度お手に取ってみてください。

さて、始まりましたねプレミア12!札幌ドームでの開幕戦は大谷も打線もすばらしく、日本戦もますます楽しみになってきました。

台湾では陽岱鋼が「台湾チームが1勝するごとに10万台湾ドル寄付する」と発表して話題になってます。もともと「ホームランで寄付」制度で台湾の団体や原住民の野球振興に私財を投じている陽選手ですが、今季はケガでの離脱もあって寄付金が少なく申し訳ないので、このような方針になったそうです。

そういえばこの発表があった会見で、陽選手が郭泰源代表監督について、「僕にとってカクは郭泰源1人だ」と言ったそうですが、なんか、深いですねぇ。

2015年11月6日金曜日

エバー航空機内誌「enVoyage」11月号

台湾の航空会社・エバー航空の機内誌「enVoyage」で、プレミア12開催に絡めた台湾野球に関する記事を書かせていただきました。基本的に中国語の記事がメインの雑誌ですが、日本語ページに掲載させていただいてます。エバー航空に搭乗される方はぜひご覧ください。また、公式サイトの「今月号の内容」からPDFで見ることもできます。
プレミア12のおかげで、野球に関する仕事ができて嬉しいです。天母でヤスアキ選手が見られて、台湾代表が東京ドームに行けたら言うことなしです。

な〜るほど・ザ・台湾 11月号

ホテルや観光地で入手できる台湾の情報誌「な〜るほど・ザ・台湾」11月号、「素顔の台湾人」というコーナーで、中華職業棒球聯盟(CPBL)の方に取材させていただきました。プレミア12もまもなく開幕ですが、そのあとはアジア・ウインターリーグが開催される台湾。まだまだ野球を楽しめます。



2015年11月5日木曜日

プレミア12 日本戦チケットについて

日々に追われているうちにプレミア12もいよいよ今週末に開幕。
ブログ更新の時間がなかったのですが、
かなりの方がプレミア12チケットで検索して
当ブログに来ていただいているようなので、急ぎ更新いたします。

プレミア12の日本戦チケットはまだ残っていて、
このサイトで購入可能です。
購入の流れはこの絵の通りに進めばまず問題なく、
日本のクレジットカードで購入できます。
※身分証番号を登録するとき、外国人は頭に0をつけるなど細かい点には注意してください。

そしてここからが重要なチケットの受け取りなのですが、サイトを見ると、
「発券後2時間以内にセブンイレブンのibonで受け取る」とあるので、
日本からは買えないじゃん!間に合わないじゃん!とお思いの方もいると思うのですが、
運営事務局に問い合わせたところ、日本から購入した場合は、時間制限はないそうです。
つまり、日本でネットからクレジットカードを使って購入し、
試合前に台湾に来て、セブンイレブンで受付番号を入力すれば受け取り可能、とのこと。
責任は負えませんが、チケットに関する問い合わせ専用番号(ココ↓)に電話して聞いたので、まず大丈夫だと思われます。
票務客服專線:(02) 2731-7386 寶悍運動平台票務客服專線:(02) 2731-7386 寶悍運動平台

メンバーがかなり残念ですが、アメリカ戦もまだ席に余裕があるようなので、
もし台湾にいらっしゃる予定のある方にはぜひ足を運んでいただけたらと思います。
って私回し者ではないのですが。