2015年12月29日火曜日

みんな最初は野球少年。

やっと冬らしくなってきた台湾です。
12月16、17とアジアウインターリーグを2試合ほど観戦してきたのですが、12月とは思えない暑さが続いていたのに、なんの因果か私が行った2日間だけ、中国大陸からの寒波が襲来し10度を下回る寒さで、球場には強風。久しぶりに寒くて泣きそうになりました。そんな中半袖でプレーしていたムシキング山下(ベイスターズ)に来季は期待したい。ウインターリーグはありがたいことにちょっと仕事につながったので、詳細はまた後日。

ウインターリーグも無事(ベイスターズ関根のケガ以外は)終了した台湾では、台湾マツダが主催した台日交流野球イベントが盛り上がっていました。「黒豹旗」という台湾の甲子園にあたる高校生の全国大会上位3校と、福井、山形、愛媛からの高校選抜チームが交流試合をするというものです。ちなみにその前の週には、同じく台湾MAZDAによるイベントで、陽岱鋼や郭俊麟など台湾の有名野球選手や映画「KANO」のプロデューサー・魏德聖など豪華出演者によるトークショーが開催されました。

福井は敦賀気比のメンバーが中心だというし、どんな大会になるのかなと期待していたんですが、雨続きの12月、予定されていた9試合のうち4試合が雨天中止という残念な結果に。それでも一緒に練習したり、「KANO」のアキラこと曹祐寧くんが激励に訪れたりと、野球少年たちが交流を深めたことは間違いないようです。

記事元:TSNA
参加校の1つ平鎮高校が曹くんの母校だということで、後輩たちの応援に来たようですが、記事には愛媛の選手がアキラに会えて感激していた、とあります。なぜなら映画「KANO」の嘉義農林高校を率いた近藤兵太郎監督が愛媛県の松山商業出身なので、彼らも映画を見ていたからです。愛媛チームを率いていた重沢現松山商監督もアキラにあいさつした、とあります。国境どころか時空を越えた対面ですね。

この大会はCMに王貞治さんが出演したことでも話題に。CMで王さんを演じているのは、文化大学の4番バッターで、アジアウインターリーグでも活躍し、プロ入りが注目されている蘇智傑選手。一本足打法の継承者であります。


もちろん早実時代から始まる王さんのストーリー。「自分の道は自分で決めるしかないんだよね」。シビれます。

プレミア12からウインターリーグと大きな大会が続いた台湾ですが、みんな最初は1人の野球少年だったんだよね、という(月並みな)感慨にふけった年末。裾野を広げるこのイベントは今後も続くようですので、来年はぜひ息子を連れて見に行こうと思います。

2015年12月14日月曜日

台湾の野球場 その③ 新竹棒球場

毎年のことながら台湾は12月に入っても年末という雰囲気がまったくありません。
街に出ればクリスマスツリーはたくさん見かけるのですが、
何か決定的に日本の師走と空気が違います。
街の雰囲気というのは、人の気持ちでできているんですねぇ。

10年くらい前は野球のシーズンを振り返りながら部屋を掃除して、
年越しの準備を整えて、自分のことのように緊張しながらM-1グランプリを見たものです。
BTTFのBGMがもはや懐メロに聞こえたのは、私だけではないはず。
今年も伊集院光のラジオを毎週聞いていた私にとっては、
これが安藤なつちゃんか、という感慨も大きい5年ぶりのM-1でした。

また前置きが長くなってしまいましたが。。

今回はビーフンがおいしいことで有名な新竹の新竹棒球場をご紹介します。

正式な名称は「新竹市中正棒球場」。中正というのは中正紀念堂でおなじみ、蒋介石のことです。台湾のウィキペディアによると、1974年に施工をスタートし、1976年に完成。もともとは「王貞治棒球場」となる予定だったのが、建設中に蒋介石がなくなったので、「中正棒球場」に変更されたとのこと。ちなみに王さんが世界新記録となる756本塁打を記録するのは1977年。当時台湾でも王さんの活躍がさかんに報道されていて、台湾人の多くが長嶋茂雄は知らなくても王貞治は知っている、という状況だったそうです。

台北駅から台湾鉄道で1時間10分。新竹駅から徒歩20分で球場です。タクシーなら5分かかりません。住宅と商店のひしめく街のど真ん中に建てられているので、アクセスは至極便利。


中に入ってみると街とのあまりの近さにビックリ。遠近がおかしくなっているのではなく、電光掲示板のすぐ横にビルがあるのです。


こちら内野自由席。すぐ後ろに住宅。


住宅にクローズアップするとこんな感じ。硬球使ったプロの打球が飛んでくるにはあまりに近すぎる、恐怖のベランダ。


トタン屋根がバッキバキに割れているのは、打球が命中したせいでしょうか。


ビックリポイントばかりあげてしまいましたが、ネット裏の指定席はゆったりした造りの椅子が整備されています。また内野いっぱいにネットを貼っているのも特徴。2014年に客席とグラウンドを全面改修して、2015年にはプロ野球の試合も5試合開催されました(いずれも兄弟エレファンツ主催)。


この日は大專盃預賽の輔仁大學VS北市大學戦を観戦。映画「KANO」でアキラ(吳明捷)を演じた曹佑寧くんは輔仁大學野球部員なので、アジアウインターリーグに大学の大会に大忙し。この日は大学野球の強豪である輔仁大學のワンサイドゲームで、曹くんも4打数2安打(1打席は頭部への死球)の活躍でした。


ビーフンというのは強い風を利用して作るとコシのあるおいしいものができあがるそうですが、ビーフンをおいしくする強風が野球にとっては「魔の風」となることもあるようです。


台湾はプロ野球会場でも選手と間近で触れ合えるのが魅力ですが、学生野球はお客さんの数も少なくて、応援団もいないので、選手の話し声まで聞こえてきました。映画「KANO」では試合中にベンチで歌うことが物語の大きなポイントになっていましたが、先制した直後に輔仁大學のベンチから歌が聞こえてきた時はちょっと感動。台湾のチームは試合中、本当に歌って士気を高めるんですね。

球場周辺は商店街なので、食事の調達には不自由しません。有名な新竹都城隍廟へは球場から歩いて15分。お寺の敷地内に名産のビーフンや肉団子スープを出す屋台が軒を連ねているので、観光とグルメを一度に楽しめます。ビーフンも肉団子もさすがのおいしさ。



また2016年のプロ野球日程が出たらアップしますが、新竹で開催されることがあれば、ぜひ行ってみてください。

2015年12月7日月曜日

ガイドブック「ハレ旅 台湾」発売中

朝日新聞出版から発行の「ハレ旅 台湾」で共同執筆させていただきました。ピンクのスーツケースが目印。書店で見かけたらぜひお手にとってご覧ください。


台湾に関する旅のガイドブックもありとあらゆる種類のものが出版されている感があり、内容もいい意味でどんどんディープになっていますが、この本はトリセツが詳しいので台湾が初めてという方にもおすすめです。

な〜るほど・ザ・台湾12月号

台湾のホテルや観光地で手にはいる情報誌「な〜るほど・ザ・台湾」12月号で、台湾のオーガニックブランド「茶籽堂」についての記事を書かせていただきました。油茶の実を有効利用した天然洗剤。食器洗い洗剤を実際に使っていますが、手が荒れずに快適です。


台湾にいらっしゃる機会がありましたら、ぜひお手にとってご覧ください。